月曜日, 5月 22, 2006

NO.15

指先生物第2弾 ハナオコゼ幼魚

黄と黒のまだら模様といい、皮弁が多くいかつい姿形といい、オコゼといってもおかしくない魚なのですが、おなじみの「オコゼ」とは無縁のアンコウ目イザリウオ科の魚。海底で暮らすイザリウオの仲間としては唯一、生涯を表層の流れ藻で暮らす変り者です。もともと熱帯に多いのですが、流れ藻と共に黒潮に乗って本州中南部から、ときには北海道沖まで北上する。着底して転石下でも見れるが最も簡単なのはこの流れ藻を探すのが手っ取り早い。実はこの魚、同じ流れ藻に同居している小魚を全部平らげてしまうという大変な大食漢。アンコウ目の魚らしく口が大きくて自分の体と同じくらいの獲物まで飲み込んでしまうと、兄弟?子供?構わず小さいものは大きいものの餌になってしまう。正に弱肉強食。カエルの卵のようなゼリー状の卵帯に包まれた卵を産むことでも知られており、メスオス(黄と黒のコントラストの鮮やかな方がオス)です。勿論「オコゼ」ではないので毒はありませんが、お味の方もオコゼほどではない。というか食用としては・・・。
そういえば誰と話したか、フランスではイザリウオ食べるとか食べないとか・・・

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